【対象年齢:3歳〜】

いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう

バージニア・リー・バートン作

むらおかはなこ訳

福音館書店 1937年


バージニア・リー・バートンの絵本はどれも有名だが、ちいさな家とならんで人気があるのが、この「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」ではないかと思う。ちなみに原題はシンプルに "CHOO CHOO” である。

 

絵本は言葉の説明に省略を嫌うものがあるが、バートンの作品はとくにそれが多いように感じる。右へ行ったり、左へ行ったりしました、街へ行きました、そしてまた戻ってきました、丘を登って、そしてその丘を下りましたとか書かれると読んでいる大人はそのまどろっこしさに若干イラっとする。しかし子どもたちはそれにはまったく気にならないようだから、やはりバートンは正しいのかもしれない。

 

男の子にとって機関車は鉄板であり、機関車トーマスの絶大なる知名度もあってか、大抵の子はちゅうちゅうが好きである。と思う。我が家ではもう何百回読んだかわからないほど読んだ。バートンはイラストはたしかに素晴らしいが、前述したようにその書き方がまどろっこしいので時々省略して読んだりすると、すでに物語を暗記している息子から注意を受ける始末である。

つまりそのくらい読んだということだ。これを名作と言わずしてなんと言おう。読むのが面倒くさいから手を出すのはやめようというのは、子どもに対する大きな損失である。たとえ大人が辛くとも子どもが得るものは計り知れない。