【対象年齢:2歳半〜】

おだんごぱん

ロシアの昔話

せた ていじ訳

わきた かず絵

福音館書店 1966年


「おだんごぱん」は私が子ども頃に大好きだった絵本です。ですから子どもにはぜひ読んであげたいと思い買いました。絵本のいいところは昔のまんま現在でも手に入るところです。この本も本屋で見つけてひと目でこれだとわかりました。

まずタイトルからしてすてきです。一体おだんごぱんってなんでしょう。お団子にパンなのです。きっととっても美味しい食べ物に違いありません。子供の頃おだんごぱんとはなにか気になって仕方ありませんでした。

 

おだんごぱんが思いもかけず印象的なのはその物語にあります。もしこの本が誰かが書いたお話だったらきっとこのような結末を描くことはなかったはずです(このようなというのはぜひとも本作品を読んでもらいたいのでここでは明かしません)。しかしこれは昔話です。民話や昔話というのは時として残酷であったり厳しいものであることが往々にしてあります。

 

それは昔話の役割が自然に対する教訓や畏敬の念を教えるために語り継がれることがあるからです。おだんごぱんはロシアの昔話ということで、やはりその物語は単なる面白いだけでは終わりません。ネタバレできないので書いていてどうにももどかしいのですが、なんでこんな結末になるのという疑問は、自然に目を向ければ或いは答えが見つかるかもしれません。

 

おだんごぱんは絵本のお手本のような作品です。時代を超えて読みつがれる理由がきっとわかるでしょう。