【対象年齢:2歳半〜】

きかんしゃ やえもん

阿川弘之作

岡部冬彦絵

岩波書店 1959年


きかんしゃ やえもんは1959年出版のとても古い本です。しかしこの本も他の名作と同じく現在でも出版され続けており、広く長く愛されていることがわかります。機関車が主人公と言えば、バージニア・リー・バートンのいたずらきかんしゃちゅうちゅうや、アニメの機関車トーマスなどが有名ですが、このやえもんもなかなか魅力的なキャラクターを持っています。

 

やえもんはおじいさん機関車です。電車の時代が到来し、やえもんのようなSLは遅かれ早かれ引退していく運命にありました。やえもんは自分がお払い箱になろうというのが気に入りません。いままでどれだけ頑張って働いてきたというのでしょう。なのに電車からは馬鹿にされ、腰は痛むし背中がきしむしだから毎日腹がたって仕方がありません。

「しゃ、しゃ、しゃくだ、しゃくだ、しゃくだ」と言いながら貨車や客車を引いていきます。

 

ある時やえもんはついに事件をおこしてしまいます。そしてそれがきっかけとなって本当にくず鉄にされそうになってしまうのですが……。

 

続きはぜひ本書を読んでみてください。絵や言い回しの古さが子どもたちにとっては新鮮に映るでしょう。とくに男の子は乗物が大好きですから、トーマスが好きならきっとやえもんも気にいるはずです。

私が所有する本は1982年発行で、定価が430円ですって。これまた時代を感じますね。

ちなみに現在は691円です。