【対象年齢:3歳〜】

きのうえの おうちへ ようこそ!

ドロシア・ウォーレン・フォックス作

おびかゆうこ訳

偕成社 2017年


ドロシア・ウォーレン・フォックスは絵本作家であると同時に広告のイラストレーターでもあります。それゆえか、彼女の描くイラストは緻密で均整のとれたたいへん美しいものです。

日本語に訳されたのは最近ですが、原作は1966年ですからこの本もまた長く愛されていることがわかりますね。

 

子供向けに描かれたデフォルメされたイラストもすてきですが、この本のように大人が見てもため息がでるようなイラストもまた良いものです。子どもたちもこうした美しいものを見ることで幼いころから審美眼を磨くことができるというわけです。

昨今の流行り物が全て害とは言いませんが、そうしたものは黙っていても保育園などで勝手に覚えてきてしまいます。ですからおうちではできる限りほんとうに美しいものを子どもに見せてやりたいと私は考えています。

 

主人公であるツイグリーさんは木の上で暮らしています。街のひとたちからは変わり者扱いされますが、本人は一向に気にしていません。木の上で暮らしているせいか、ツイグリーさんは人付き合いが極端に苦手です。しかしあるとき、大雨が降り街中が洪水のようになってしまいます。ツイグリーさんも人が嫌いなどと言っている場合ではいられなくなりました。

ツイグリーさんは変わり者ですが心はとても優しいひとです。そしてツイグリーさんは決心するのです。水浸しで困っているひとを助ける決心です。

 

さああとは読んでのお楽しみ。イラストは美しくもどこか懐かしさを感じるテイストです。もっともそう思うかどうかは、お父さんお母さんの年齢次第かもしれませんがね。