【対象年齢:6ヶ月〜】

だれのなきごえかな?

ディック・ブルーナ作

まつおか きょうこ訳

福音館書店 2013年(オリジナルは1995年)


ディック・ブルーナと言えば、単純化してなお魅力的なキャラクターを創造した作家として知られています。時代性を感じないという点においては日本のせなけいこさんと通ずるところがあるかもわかりません。時代性を感じないというのは、時が経っても古臭く見えたりしないという意味です。

 

ですが、実は時代性を感じるかどうかという点はそれほど重要ではありません。大切なのは子ども(と同時に大人も)の心を捉えて離さない魅力的なイラストであるかどうかなのです。古びて見えるけど素晴らしい絵本がたくさん今でも残っているのがその証拠ですね。

 

本書は様々な動物のイラストとその鳴き声を単純に、しかしリズミカルに合わせた「子どもの実用書」です。繰り返し繰り返し読んでいくうちに、雌牛はこうやって鳴く、雄鶏はこうやって啼く、犬はこうやって鳴くと記憶していきます。と同時に登場する動物の名前まで覚えられてしまう一石二鳥な本でもあります。お得ですね。

 

子どもが生まれるまで音読なんてまずしたことがなかったでしょうから、子育てのウォームアップにちょうど良い本です。