【対象年齢:2歳〜】

ちいさな かいじゅう モッタ

イヴォンヌ・ヤハテンベルフ作絵

野坂悦子訳

福音館書店 2015年


すばらしい絵本は古典ばかりではありません。現代の絵本もまた同様に素晴らしい作品があります。「ちいさな かいじゅう モッタ」もまたそのひとつです。

 

この絵本との出会いは偶然でした。子どもに絵本を買おうと本屋さんに行った時のことです。絵本コーナーに行くと、そこにはこれから陳列される予定の本が荷台につんでありました。店員は別の用事があるのかそこにはいませんでした。「モッタ」は荷台の一番上にあったのです。

 

イラストをひと目みて気に入りました。鉛筆書きでこれほど味のある絵はそうそうあるものではありません。下手に見えるけど上手い。単なるヘタウマとは違う素性の良さを感じます。

 

モッタは6人兄弟の末っ子です。歳が離れているのでお兄ちゃんかいじゅうたちから可愛がられています。でもモッタは可愛がられるのがイヤでした。モッタは怖がられたいのです。4歳になる我が息子も最近可愛いというと怒ることがあります。可愛いじゃない、カッコいいんだという主張です。

 

モッタはかいじゅうですから、怖がらせてナンボというわけです。でもお兄ちゃんたちはちっともモッタを怖がりません。だからモッタは悔しくて悔しくて仕方がないのです。そしてモッタが最後にとった行動とは…?

 

イラストを見ているだけでも楽しいですから、ぜひ早いうちから読んであげてください。そうすれば何年も楽しめることでしょう。