絵本「ちいさな島」には特別な思い入れがあります。
なぜなら私(永井)が独立しその屋号につけたのはこの「ちいさな島」だからです。
「ちいさな島」の最後はこの言葉で締めくくられます。
ちいさな島でいることは すばらしい。
世界につながりながら
じぶんの世界をもち
かがやくあおい海に かこまれて。
意味はあえて説明を必要としないでしょう。子どもたちにもこの言葉を伝えて行きたいと思っています。「ちいさな島」はこの言葉だけが素晴らしいのではありません。
イラストの美しさもまた本作の魅力でもあります。
ちいさな島に流れる時間が空気がそこにあるかのようです。ちいさな島の四季が描かれます。そこへ訪れる小さな訪問者がいます。島は静かに語りかけます。
子どもたちは美しいイラストに魅了されます。そして次第に言葉の意味へと引き込まれていくのです。私たちはただ本を読んで聴かせるだけ。あとは子どもたちが自由に自分だけのちいさな島を育てていくことでしょう。
絵本のあるべき姿がここにありました。
ぜひご自身のお子さんに読んであげてください。
これほど美しい絵本にはそう出会えるものではありません。