【対象年齢:3歳〜】

とっときのとっかえっこ

サリー・ウィットマン作

カレン・ガンダーシーマー絵

谷川俊太郎訳

童話館出版 1995年(オリジナルは1978年)


スフィンクスが問います。朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足。これはなんだ?答えられなければただちに殺されてしまうこの有名ななぞなぞの答えはもちろん人の一生です。

お年寄りは時として小さな子どもの最高の遊び相手などと言われることがあります。それはスフィンクスのなぞなぞにあるように人間の身体能力を描く曲線で、お年寄りと子どもの年齢とで一致するからではないかと思います。

 

この「とっときのとっかえっこ」はそんなお年寄りと小さな子の関係を美しく描いた物語です。最初ベビーカーを押す役目だったおじいさんが、時間が経ってこんどは成長した子どもに車椅子を押してもらうようになります。どんなに時間が経っても、二人が仲良しであることは今までも、そしてこれからも変わらないのです。

 

あるとき おはなしのあとで

ネリーは たずねた。

「おはなしが たねぎれに

なることはないの?」

 

「もしなっても」バーソロミューはいった。

「だまってればいいんだ。

なかよしだったら そうしていられる」

                    本文より抜粋