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はじめまして。

はじめまして、永井聡史です。

ちいさな島という屋号のもとに映像と写真の仕事をしています。最初の投稿なので、なんでこのサイトを立ち上げたのかという話をしたいと思います。今でこそ二児の父親ですが、子どもができるまでは子どもなんて好きでもなんでもなければ興味のかけらもありませんでした。

むしろ煩わしすら感じていました。

 

ところが。

状況が一変したのは最初の子が生まれた瞬間でした。ああカワイイッ!コイツが俺の子かっ!

きっと世間ではよくあることなのでしょう。そうなのかも知れませんが私には初めての体験でした。パラダイムシフトとはまさにこういうことかと納得したのを覚えています。

 

子どもが可愛くて可愛くて仕方がないとは思いましたが、子育てが楽しいと感じるようになるまでにはもう少し時間を要します。やはり一人目のときはなにもかもが手探りでしたし、慎重に慎重を喫するあまり子育てに対する余裕はありませんでした。

 

子育てが楽しいとか、子育てを通じて様々な人たちとの出会いを楽しめるようになったのは二人目が誕生してからのことです。それは妻もまた同様でした。一人目のときはほとんどいなかった「ママ友」が、二人目のときは積極的に作るようになったのです。ママ友という言葉にはどこか近寄りがたい響きがありました。公園デビューとかお砂場デビューとか、島の親分に面通しをしないと仲間に入れないそんなイメージです。

 

ところが蓋を開けてみれば全然違いました。小さな子どもを持つお母さんはみなつながりを求めていました。不安を話す相手としてアドバイスし合う相手として子どもの面倒をみあう相手として、妻はどんどんママ友の輪を広げていくではありませんか。

 

翻って男はどうでしょう。児童館や子ども家庭支援センターで出会ったとしても口を利くのは極稀を通り越してほとんどありません。私もひとのことを言えませんが、何を話したらいいのかわからない、そんなところだと思います。こんにちはのあとが続かない。男はただ話をするということは苦手ですもんね。

 

というわけで私の話し相手はママ友ばかりになりました。するとママたちの口から出てくる言葉はほとんど夫に対する不満です。まったくご不満です。ご不満帝国です。永井さんみたく育児に積極的に参加してくれる夫が羨ましい、というわけです。そういう話をたくさん聞いているうちにひとつの解が見えてきました。どうやら男性諸君は子育ての楽しさを知らないらしい、と。

 

そこで私は数少ない育児大好きパパ友に掛け合ってイベントをすることにしました。それがこの五月十一日開催の「おとこの、子育て」です。ちなみに予約申し込みは明日午前十時スタートです。

このイベントを開催する上で一番考えたことは継続性でした。こうした活動で大切なことは継続することだと思うからです。イベントはやればそれなりに盛り上がります。私も一度パパイベントに参加したことがありますがその場は結構盛り上がりました。だけどイベントが終わればそれっきり。連絡先を交換し合ったパパさんたちとその後連絡を取り合うことはありませんでした。ちなみに唯一繋がったのが橘さんで今こうして一緒に活動してくれています。

 

せっかくイベントに行ってもそのとき楽しかったで終わってはもったいない。イベントだけではつながりが切れてしまうのは身をもって体験していますからイベント以外になにか継続できる仕掛けが必要なのです。それにイベントに参加できる人数は限られています。だからイベントのほかに子育ての楽しさを知ってもらうための何かを作りたいと思っていました。

 

それがこのウェブサイトです。長々と書いてきましたが、これが当サイトを立ち上げた理由です。いつかパパ友ネットワークのハブの役目を持ち、男性諸君が子育ての楽しさを知るきっかけ作りに貢献できたらいいな、と思っております。