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完全変態

きゃー変態ッ!

なんだちみは!

そうです、わたすが変なおじさんです。

 

うちでドリフや志村けんを見せたことがないのに、なぜか

変なおじさん♪ 変なおじさん♪ 変なおじさんったら変なおじさん♪

と歌っている我が息子。

どこでそれを覚えたのだと聞けば保育園で観たという。それを聞いてずいぶん進歩的で情操教育の整った保育園だと関心したものである。

の変態のことではない。

完全変態とは幼虫からサナギになって成虫へと至るプロセスを経ることを指す。完全ではない変態というのは、幼虫から殻をばりばり割っていきなり成虫になるプロセスを指し、不完全変態という。セミやトンボは不完全変態である。

 

幼虫と成虫の形状がドラスティックに違う場合や越冬という時期を過ごす条件があると、サナギの段階を踏む完全変態が選ばれるようである(気がする)。

蝶はその完全変態の代表格だろう。

 

週末に買った完一さんの野菜を洗おうと思ってみたら蝶のサナギを見つけた。赤大根の葉っぱにいた。有機野菜だからイモムシが入っていることはよくあるが、サナギを見つけたのはこれが初めてである。イモムシならその場で一刀両断であるが、サナギに身を変えていたおかげでこやつは死を免れた。見たところモンシロチョウっぽいが、正確にはわからないのでどんな蝶が出てくるのか取っておくことにした。

 

羽化のタイミングに運良く息子が居合わせることができれば最高だ。都会にいるとサナギから蝶になる瞬間(だいぶ時間がかかるが)を見る機会などまずない。アゲハチョウなら文句ないが、初めて見る息子にはモンシロチョウだって十分感動的だろう。しかしまあ結局のところ一番興奮しているのは私だったりするのだが。昆虫大好き。