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Welcome to the world!

お腹パンパンだった友人が出産した。促進剤打つぞという脅しが効いたのかどうか、急に出てくる気になったようだ。そろそろ生まれますという連絡かと思いきやもう生まれましたという嬉しいお知らせだった。

 

妻もぼくも待ちきれずに生まれたての赤ん坊を見に行った。ぴかぴかのこの世に誕生して一日と経ってない小さな小さな命は新生児室にいてガラス越しに眺めた。

 

ぼくが子どもを可愛い、それもひとの子をだ、と思うなんて一体だれが想像しただろうか。

一番驚いているのは自分自身だ。実際自分の子を授かるまで子どもが可愛いなんて思ったことは一度だってなかった。そもそも子どもになんてまるきり興味がなかったし、どちらかと言えば煩わしい存在だった。それがどうだろう。今や友人の子をお風呂にいれるくらいにまで成長した。そう、成長である。人間的に成長したのだと思う。子どもが成長させてくれたのだ。子どもにはそういう力があるが、もしまだその力に気がついていない父親がいたら、もう少し、もう少しでいいから自分の子どもと接する時間を増やして欲しいと思う。

 

育児は育自とわりとよく言われるが、まさにその通りである。もし育児を育児だけに終わらせてしまったらそれはとてももったいないことだと思う。

 

Patience

教えるつもりが

学ばされ

           by ヤーダヨーダ