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朝会と読書会

今月も月イチ定例会である朝会の日がやってきた。

一名日にちを明日と勘違いして不参加になってしまったが、長らく病欠していたAさんが来てくれたので三人で朝から濃い話となった。

 

さて、朝会のお決まりメニューである読書会も三名からそれぞれ嗜好の違う本がでてきた。これが読書会の醍醐味である。

 

まずぼくは「ご冗談でしょう、ファインマンさん」と「水木しげるのラバウル戦記」である。

リチャード・P・ファインマンはノーベル物理学賞を受賞した天才である。ただ天才であるだけでなく人間的魅力もとてもある人で、ぼくはファインマンの本が好きで何冊も読んでいるが、やはり最初に出たこの「ご冗談でしょう〜」が一番面白い。

 

「ラバウル戦記」は夏と言えば戦争n話題が必ずでる時期なので、戦争ものをもってきた。実際に兵士として見てきたひとの迫力やリアリティは違う。戦争を直接に体験したひとたちは減る一方だが、こうして才能あるひとが書物にしかもだれでも読みやすい形に残してくれたのはありがたいことだと思う。

 

橘さんはまったく橘さんらしい「LIFE SHIFT」を持ってきた。前半は面白かったという。100年も生きたくないよねと言っていたらAさんの奥さんは150まで生きたいそうだ。自分の子孫を見届けたいらしい。

 

Aさんは「砂の女」と「TOKYO老舗・古町・お忍び散歩」の2冊である。

「砂の女」はぼくも高校生くらいのときに読んだ本で今でも持っている。カフカに影響を受けた不条理小説だ。橘さんも読んだと言っていたから参加者全員が読んだことがある本が出たのは初めてだ。それはそれで話が盛り上がる。

「〜お忍び散歩」は東京の特に東側に残る古く良き面影をたどる本で、この本を片手に散歩して掲載されている店で一杯やるのがいいらしい。子どもができるとそういう散歩ってできないよねと頷いた。

 

かくして読書会が終了する。まことに人の興味というのは様々で面白い。ではまた来月。