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東京都現代美術館

祝日の雨は辛い。子育てひろばは休館だし、公園に行くわけにもいかない。

だからと言って家の中に籠もっているわけにもいかない。なんとかして子どもたちの有り余るエネルギーを発散しなければいけない。妻がすみだ水族館へ行こうと言ったが、ぼくだけ年パスを持っていない。それに祝日などに行ったら人ゴミで人酔いしそうだ。

 

木場公園にある東京都現代美術館はどうかしらと妻が言う。併設するレストランでは離乳食が無料で食べられるらしい。よし行こう行こうというわけで初めて東京都現代美術館に足を踏み入れた。

今東京都現代美術館(MOT+と言うらしい)では子供向けの体験型展示「あそびのじかん」というのを開催している。小学生以下は無料だから大人の分だけ入場料を払えばいい。家族が増えると無料というのは本当にありがたい。

 

さて、イベントの内容は子供向けといいつつ現代アート的試みもなされているためよくわからないものが多い。まあ子どもが楽しめばいいっかという広い心で回っていこう。

 

あそびのじかんと言いながら学芸員が口うるさいのが玉に瑕である。体験型イベントなのだからもう少し自由にさせてほしいものである。広い心を持ってしても現代アートはわからない。しかし子どもたちは楽しそうだからいいのだろう。たぶん。

 

予約するとお面に好きなように顔が描けるらしいが、直近の時間の予約は終了しており他人の作ったお面をかぶってお茶を濁す(自由にかぶっていいのです)。それでも嬉しそうだからいいんだろう。ただし目のところに穴が空いていないのですっかりかぶると何も見えなくなっちゃって不安そうだった。それでもいくつかかぶって写真を撮る。だけどお面かぶっちゃうとだれがだれだかわからないよ!

 

もうここまで来るとわけがわからない。ただ子ども向けのわりには漢字が多くて、これ作った人子どもいないだろうなと思ったりする。現代アートは難しい。

 

件のレストランに行くと行列ができていて、おまけに離乳食無料のサービスも終了していたらしく外で食べようということになった。ふと横をみれば石と水のプロムナードなるものが見えたのでちょっと行ってみたらこれが結構よかったのである。

 

晴れていたらそれはそれで綺麗なのだろうが、雨でも影と光のコントラストが美しい。このエリアは無料で入れるので晴れているときにまた写真を撮りに来たいと思った。

 

こうした雨や曇りの日でいいことは、背景がトバないことである。これだけコントラストが高い状況で晴れていたら背景は真っ白に飛んでいただろう。雨のおかげで白がきれいな写真が撮れた(自画自賛)。ちなみに子どもが手に持っているのは紙飛行機です。

写真はすべてリコーGR2で撮っている。難しいカメラだが、今回のシチュエーションはなかなかハマったのではないかと思う。

 

MOT+は祝日でありながらあまり混んでいなかったので、結構穴場かもしれない。子どもを連れて行くところがないと思ったら一度は足を運んでみてはいかがでしょうか?