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今月の朝会と読書会

今月も朝会を行いました。前回前々回のイベントに参加頂いた中よりお二人が今回朝会に来てくれました。とくに何をするわけでもない男同士パパ同士の雑談はいつもどおり。もし気に入ったらまた来てください。まだ来たことがない方はぜひ一度どうぞ。

 

朝会の定例イベントは読書会です。読書会は一冊の本をみんなで読んで感想を言い合う会もありますが、うちの読書会は読書紹介です。自分が読んで良かった本をみんなに紹介するスタイルです。

 

今回ぼくは三冊。

「ジュラシックパーク」

「鏡の国のアリス」

「明恵夢を生きる」

です。

最近息子が一番好きなものは恐竜です。保育園で恐竜の図鑑を端から暗記して毎日うちで恐竜の名前を披露してくれます。「恐竜の名前教えてあげるね」といって延々と恐竜の名前を羅列します。ぼくも覚えがありますが、恐竜の名前って子供の頃はいくらでも覚えられるんですよね。それで、恐竜ブームで思い出して本棚から引っ張り出したのが「ジュラシックパーク」です。高校生のとき買った本ですが、もう一度読み直したらページをめくる手が止まらない!

 

改めて傑作だと思いました。著者のマイケル・クライトンはこの作品以来の大ファンですべての著作を読みましたが、「ジュラシックパーク」は原作もよく映画もヒットした稀有な存在と言えるでしょう。それにくらべてその続編であるロストワールドはテンションがだいぶ下がります。想像するに書きたくて書いたのではなく映画会社に頼まれて書いたのではないでしょうか。

 

「鏡の国のアリス」もまたずいぶん昔に読んだ本です。マザーグースのキャラクターをたくさん使っていて、マザーグースに馴染みの薄い日本人には今ひとつピンと来にくいところですが、要所要所に思わず書き留めたくなるような言葉が散りばめられているのは前作である「不思議の国のアリス」と同じです。

ぼくが気に入っているのはクイーンが言う「同じところにとどまり続けるには全力で走らなければならない」という言葉です。深いですね。

 

最後「明恵夢を生きる」は20代後半に読んだ本ですが、当時はほとんどなにもわかっていなかったことが読み直してわかりました。明恵の「あるべきようわ」の意味もようやく身にしみたように思います。

 

続いて橘さんは2冊。

「SHOE DOG」

「僕たちは育児のモヤモヤをもっと語っていいと思う」

です。

 

1冊目はナイキの創業者の自伝です。フィル・ナイトという人がどうやってナイキを世界一のスポーツブランドに作り上げたかを創業者自身が語っている本で、そういうのはめずらしいそうです。オニツカタイガーや日商岩井など日本企業と関わりが深いのは知りませんでした。まだ読みかけということで詳細の感想はないものの今の所面白いそうです。

 

2冊目は育児本(の一種?)で橘さんお気に入りの著者とのこと。非常に細かい性格のひとが育児についてあれやこれや書いているそうで、あんまり細かいと育児が辛くなって大変だろうななんて思いました。育児ははっきりいって細かいひとは向いていません。というかどこかでスイッチを入れ替えないと苦しすぎて窒息するでしょう。

 

お次は今回初参加のKさんより「なれるSE」キンドルでの紹介です。読書会はべつに紙の書籍でなくてもかまいません。電子書籍ももちろんOKです。この本はいわるゆラノベというジャンルの本ということです。職業がSEであるKさんが大いに納得したというくらいSE界のことをよく理解している本で同業者なら楽しめる内容でオススメということでした。

 

4番目はすっかり朝会の常連になったAさんご紹介の「サウスバウンド」。訳せば「南行き」というタイトルの小説です。日本の、社会のあり方をことごとく否定する父親を持った子の視点で描かれており、最終的には東京に嫌気がさして沖縄へ引っ越していく家族の話のようですが、その行動力がサラリーマンをしている自分にはできないので羨ましい、んだそうです。

有名な著者のようでぼく以外の皆さんご存知でした。

 

最後は前回文花のイベントに参加頂いたSさんより「あまえ子育てのすすめ」のご紹介です。

中でもSさんは「甘え」と「甘やかし」と「しつけ」の違いについて語ってくれました。端的に言えば「甘え」は子どもの都合に寄り添うことで、「甘やかし」は大人の都合で切り分けること。甘えさせても甘やかすなというわけです。これ、言っていることは簡単ですが実生活では非常に難しいです。子どもが甘えたいだけ甘えさせる。子どもがもういいと離れるまで寄り添う。たしかにそうなんですが、現実にはいつもそうできるわけではないのです。というより、ほとんどの場合でそうできないことのほうが多いのです。

 

今我が家では4歳児長男の反抗が凄まじいのですが、本当に甘えさせてやることができたら少しは落ち着くでしょうか。それともずに乗るでしょうか。ぼくは甘やかしはしていない自信はあるのですが、同時に甘えさせてもいないのだと考えさせられました。

 

「しつけ」については親の感情がどうしても入りますから話題も自然本音にせまります。そして本音というのはネットで書いちゃいけないんですね。興味があるひとはFace to faceで話せる朝会へどうぞ。

 

というわけで、今回は全員が本を持ち寄ったことで盛りだくさんになりました。それぞれが見ている世界が違うので読んでいる本もバラバラです。そしてそのバラバラが楽しい。来月もまた新しい本の出会いに期待したいと思います。