
区が認可保育園の閉鎖を決めたのは4月10日の金曜日だった。翌日から5月2日まで保育園を閉鎖すると発表があり、その先のゴールデンウィークまで見込めば実質5月6日までのおよそ一ヶ月間休園することになる。
ぼくはついにこの日が来たかという落胆とこの先ひと月に渡って保育園がなくなることで
この身に降りかかる負担を思うと暗澹たる気持ちになった。だからぼくはやれやれと口に出して言ってみた。やれやれやれと言ってそれからやれやれやれやれと言ってから、この事実はつまりぼくに根本的にマインドセットを変更しろと言っているのだと気がついた。
考えてみれば。いや、考えてみなくても超低空飛行で飛んでいたぼくの仕事はCOVID-19で全部吹き飛んでしまっていた。今は無仕事である。だからこのタイミングで子どもたちと一ヶ月に渡ってじっくりと過ごせることはむしろいいことなのかもしれない。そんなふうに思った。
2歳と5歳という年齢の違う子どもを同時に見ることの大変さはこれまでもたびたび経験して
知っている。ましてや今度は施設という施設がやっていないから、そこに助けを求めることもできない。雨なら家にいるしかないが、晴れたら(曇りでも)子どもたちを外へ連れ出さなくてはならない。なにしろ自宅には実質的に生活費を稼いでくれている妻がテレワークでいるからだ。
というわけで、ぼくはこのおよそ30日間を子どもたちと目一杯遊ぼうと決めたのだ。
子どもたちはお互いに自由が聞かないから不満かもしれない。特に5歳の息子はストレスだろう。でもさ、そこは我慢してもらうしかないのさ。ペイシェンスだよ、ヤングパダワン。
それから、休園が開けるまでこのブログを毎日あげようと思う。
子どもたちと過ごした濃密な時間の記録さ。そして今日がその一日目。
発達した低気圧の影響で気温がぐっと下がって外は土砂降りのハートブレイク。
いきなり自宅で過ごすことになった。子どもたちも普段と違う雰囲気を感じ取ったのか
機嫌が悪い悪い。泣いているか食べ物を要求しているかケンカしているか。
大体寄ると触るとケンカが始まるくせになんだってそばに寄りたがるのか。
ふたりとも離れていなさい、なんてもっともなことを叫んだって通じやしない。
そもそも通じるくらいなら最初からくっついてやなんかしないのさ。
初っ端から最大級の難関にぶつかった感もあるが、逆に言えばこれ以上ひどいことはないのだ。一番最初にワーストを経験しておけばあとが楽というものさ。
動物園だってこんなにうるさいことはないだろうというくらいにぎやかだったが、
ふたりとも興奮して昼寝をしないから20時にはご就寝。Oh, thank God!
マインドセットを変更しようと理性は言ったが、本当に体がその変更を理解するには数日かかりそうである。