
昨日までの冷たい北風が止み、ようやく春らしいあたたかな一日となった三日目。
午前中に亀戸中央公園で遊び、お昼に戻って午後は木場公園まで遠征した。長男にはどちらへも自走してもらう。そうすることで妹と一緒のせいで思い切り体を動かせないストレスを
自転車を漕ぐことで解消してもらうのだ。
息子は実に慎重派である。だからストライダーに乗るのも自転車に乗るのも時間がかかった(自転車は3歳の頃から用意していたが、実際に乗ったのは4歳になってからだった)。
今はまだ立ち漕ぎができないから急な坂道発進や少し眺めの坂だと踏み切れなくて足をついてしまう。ぼくも立ち漕ぎの教え方がわからないからもどかしくて仕方がない。立ち漕ぎなんて自転車に乗れるのと同義だと思っていたから考えたこともなかった。
ペダルに立って膝を伸ばして体をもっと前方に!と言ったところでまるで通じず、目の前でやって見せているが本人に恐怖心があるのか単にコツがつかめないのかサドルから腰をすこし浮かしただけですぐ座ってしまう。しかし息子のことだ。じっくりと時間をかけてやがて当たり前のようにできるようになるのだろう。急かしてはいけない。焦ってはいけない。自分と比べてはいけない。だってまだ5歳なんだもの。
娘はというと公園についてすぐに走り出すなんてことはなく、しばらくだっこちゃん状態になる。12キロはヘビーだぜベビー。だっこして30分は練り歩かされ、天使が空から落ちてくるようにようやく地面に降り立つ。とはいえこうした生活が始まってまだ三日目だからこの先は変わるかもしれない。そんな変化も(しないかもしれないけど)この一ヶ月の楽しみの一つである。
我が家ではチョコレートは3歳で解禁と決まっている。
子どもたちを連れてコンビニに入ると決まってアニキはチョコパンを食べたがる。
当然妹ちゃんもチョコチョコ言い出すわけだ。この場合、アニキに我慢させるか、妹ちゃんに我慢をさせるかはいつもぼくを悩ませる問題となる。結果どうするかというと、ケースバイケースで決めている。それはつまり娘に3歳になったら食べようねと言って他のパンでなだめることもあるし、君ばっかりチョコを食べていたら妹が可哀想でしょうとアニキに我慢させることもあるということだ。
そのときの判断基準というのはないが、なんとなく人生の総和で不公平にならないようにという気持ちはある。ところが彼らときたら「今」をそして「今しか」生きていないからお父さんの気持ちなどまるで通じないのだ。