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The Golden Month : DAY 16

「もし春じゃなかったら」

 

COVID-19による保育園の休園問題がもし真冬や真夏に起こったらと考えるとぞっとする。

 

施設という施設がすべて閉鎖されている中、屋外だけが子どもたちの逃げ場だ。都立公園の遊具が閉鎖されようとそれは変わらない。お昼まで公園で遊び、また昼過ぎから夕方まで公園で過ごすことができるのは春という季節のおかげである。だから、緊急事態宣言が暑くも寒くもない季節にでたことは不幸中の幸いと言えよう。

 

もっとも休園延長が決定したことで5月末頃も現在と同様に戸外で一日過ごせるかどうかは正直不安である。だからもし、一旦取り下げられた緊急事態宣言が真夏に復活するような事態になった場合のことを考えると目眩すらおぼえる。真冬に再びというのも同様だが、それはまさに神のみぞ知ることであるから今は忘れよう。なったらなったでその時対応を考えればいい。

 

都立公園の遊具を閉鎖したことで、街なかにある小さな公園が賑わっている。それでひとのいない公園探しが今ぼくの中でちょっとしたブームになっている。自分のなかで公園マップを作り、さらにはしごしたときの動線も考えている。小さな公園は飽きやすいので2軒3軒はしごしないと1日がもたない。

 

時折広場目的で都立公園に行くが、遊具エリアからはじき出された人々が広場に集まるので賑わいは衰えていない。そこでもぼくは公園内のマイナー区画を探す遊びをしている。しかし東京というところはつくづくひとが多いものだ。

 

子どもたちはと言えば、目を離すことができない代わりに単純な遊びでも結構楽しんでくれるのが幸いといえば幸いである。