
「2歳の気持ち」
お茶くーだーさいっていうとわたしだけフタついてるのイヤなんだ。
おとーさんとかおかーさんとかおにーちゃんみたいなカップで飲みたいんだわたし。
だから今日もね。おにーちゃんのカップで飲みたいって言ったの。
見つかるとこわいからね、小さい声でおとーさんに聞いたんだ。そしたらおとーさんいいよって。
おにーちゃんこわいっていうと、大丈夫だよ見てないからっておとーさんが言うから、
おにーちゃんのカップで飲んだの。おいしかった〜。
公園の遊具はね。階段じゃなくておにーちゃんみたいによじ登るほうで登りたいんだわたし。
でもね。途中でうまく登れなくなっちゃうことがあるの。それでおとーさんに助けを頼んだら上からわたしを引っ張り上げたのよ。だからわたし泣いちゃった。だってね。わたし自分の力で登りたかったのよ。だからちょっと足を持ってくれればよかっただけだったのに、おとーさんたらわかってないんだから。
もちろん最初からやり直したわ。
もうわたし2歳だから、くつくらい自分ではけるのよ。そしてはいたらつま先をとんとんってするの。おとーさんたら、つま先が痛むからそんなことするひといないよなんて言うのよ。いやんなっちゃう。わたしちゃんとみたんだから。くつをはいたらとんとんするの。しらないのはおとーさんなんだから。
持っててって言ったらちゃんと持ってるのが本当よね。今日もおとーさんにわたしが集めた石をポケットに入れてねって渡したのよ。わたしが石出してって言ったとき、あれ、消えちゃった!なんて石がかってに消えるわけないじゃない。でもいいわ。おとなに付き合ってあげるのも子どもの役目よ。でもつぎはちゃんと持っててね!
わたし歌うのだいすきなの。自転車にのって、風をあびながら歌うのって最高よ!そして歌い終わったら上手〜って褒めてくれなきゃいけません。もう催促させないでね、おとーさん!
父は娘の下僕なり。