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鯛の煮付けと卵焼き

夕飯の献立は毎日頭を悩ます種である。

最近仕事の関係で日本料理を教えてもらう機会が増えたのでそれを積極的にうちで実践している。しかし聞くとやるとでは大違いでなかなかお店でみたようにはなるものではない。

 

鯛のあら炊きを教わったのでそれからしばらく煮魚三昧の夜が続いたが、なかなか満足する仕上がりにならなかった。正確に言えば、味は美味しいのだが見た目が違うのである。それでなんども試行錯誤するうちについに味も見た目も狙い通りの煮魚ができた。煮汁が煮詰まってとろりとしたタレになった。料理屋で使っていた5キロ以上ある大きな鯛と違って、手のひらサイズの鯛だから脂がないのは仕方がない。しかし鯛の身の食感とタレの味は完璧だった。ポイントは煮汁の量である。それまではなんとなく多めにしていたが、落し蓋をすれば大丈夫という言葉に奮い立って思い切って量を減らしたところ、それが功を奏した。

 

めちゃくちゃ美味くて妻も喜んでたべてくれたのに、肝心の子どもたちの反応が薄かった。ちぇ。

 

週末に息子の運動会があるのでそのお弁当のおかずも兼ねて卵焼きを焼いた。こちらも乃木坂しんという高級日本料理屋店主直伝の焼き方で、もうなんども焼いているが焼けば焼くほど上手になっているのが実感できて楽しい。そしてこちらは鯛と違って出せば子どもたちは争うようにして食べてくれるからぼくの満足度も高い。

 

半分を夕飯に出して半分を切って冷凍する。そうすれば朝解凍してそのままお弁当に入れられるから便利である。お試しあれ。

 

さて今夜のためになにを作ろうか、ああ悩ましい悩ましい。