
市から2万円分のクオカードが送られてきた。
子ども一人につき2万円分である。子育て支援の一環らしい。普通なら2万円タダで貰ったら喜びそうなものであるが、ぼくはこれをみて怒りがこみ上げてきた。
そもそも使いみちの少ないクオカードなのに、このクオカードは店舗がさらに限定されたまさに限定商品券だった。文房具など買ってくださいと書いてあるが、近隣で使える店がまずない。
そうではなくて、これだけの予算を使うなら給食費を無料にするとか、児童館への支払いに使えるとか、電気代が払えるとか、教科書代を無料にするとか、ちょいちょい集金している費用をまかなえるとか、つまりそれがマシな使い方ではないだろうかと思う。
ぼくはそもそも現金をばらまくのは反対である。その金があるなら本当の意味で教育費を無料にすべきだと思っている。保育費は無料になったが給食費は別ですという現状をなくすべきである。学校にかかる教科書などの諸々の費用も無料にすべきである。
市役所内部でもこの取組みが決まるまで紆余曲折があったのではないかと思う。おそらくぼくのように考える人もいたのではないかと信じたい。しかし最終的に限定版クオカードという最低の施策に決まった事実をみると、世の中の、社会の歪を感じるわけである。
これで一番得をしたひとはたぶん貰った親ではないですね。